【読書感想】正しい愛と理想の息子
23/09/27_読破。寺司はるな/著
32歳の長谷眞と、30歳の沖遼太郎。2人は違法カジノで働いていたが、遼太郎の失敗で、
オーナーに200万の借金をする事に。オーナーに命じられた偽宝石売りで無一文になるが、商店街にたむろする老人達を見て、金を稼ぐ方法を思いつくが…。
違法カジノで働いていた長谷眞(ハセ)と相棒の沖遼太郎は、度重なる遼太郎の失敗で、オーナーに200万の借金を負ってしまう。
オーナーから渡された偽宝石を女に売りつけ、
200万円を稼ごうとする2人。
遼太郎は見目よく、ハセは口がうまい事を
使い、偽宝石を遼太郎が引っ掛けた女に
売りつけ、借金分を稼ごうとする。
ようやく目標額に達したと思ったが、遼太郎が
騙した筈の女は、遼太郎より一枚上手で、
騙した額より奪い取られてしまい、2人は無一文に。借金返済のリミット目前、絶体絶命のハセは、老人を騙す事を思いつき、金を持っている
筈の孤独な老人達に近づく。
そんな折に、遼太郎は、自分の母親をターゲットに、金を騙し取る様、ハセに迫る。
いやー、ハセも可哀想、ターゲットにされた
老人も可哀想。特に、ハセが来てくれる事を
心待ちにして、ぼったくられてる事も
承知で無い金を用意するおじいちゃん( ; ; )
詐欺だって、半分分かってるけど、来てくれる
ハセがお金に困ってる、って、お金無い中から
ハセの為に、貯金崩して待っててくれて…。
息子と孫ともう何年も会ってないのに、孫の
為にコツコツ貯金してたけど、ハセが訪問
してくれるから、ハセにお金を使おうと
努力してくれて。
読んでいて悲しくて切ない。けど、私は
実の親と和解する気がなくて、なんか
矛盾してるなー、と悩ましい一冊。
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