定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】アルツ村

23/20/16_読破。南杏子/著

高齢者が身を寄せ合って暮らす山間の村。

そこは楽園か、遺棄の地か?


夫の暴力から逃れようと、幼い娘を連れ家を出た明日香は、逃亡中にしつこくあおり運転を受け、事故に遭う。あおり運転をして来た連中から逃げる為、山奥に迷い込んだ明日香だが、

高い柵を越えようとした際、転落して意識を

失う。目が覚めると、知らない家の居間に

寝かされており、家の主である老人は、明日香を、自分の孫と思い込んでいた。

勘違いをこれ幸い、迷い込んだ山奥の村で暮らし始めた明日香は、一見平和に見える村に隠された秘密に気付き始める。

住民はどこから来たのか?この 村の運営目的は何なのか?

老老介護、ヤングケアラー、介護破綻。世界一の認知症大国である日本において、認知症の『いま』に斬り込む衝撃作!


認知症患者の老人だけが生活する、所在地すら

謎の村に迷い込んだ、主人公明日香。

DV夫から、娘と共に逃げ込むが…。という

話から、最終的なオチまで一気に読み進めました。……で、オチが凄かった💦

認知症の研究の為に、認知症患者を集めて、

研究材料にしている、的な展開は、すぐ

分かったのですが、明日香さんの存在理由が

オチでハッキリした時に、えーー?!って

驚きます。

老いは誰にも訪れるし、認知症もいつ発症

するか、誰にも選べません。けれども、

死んだら研究材料にされるかもしれないけど、

この村で過ごす、自由な生活は、本人には幸せなのではないかと、私は思えました。