【読書感想】スイッチ 悪意の実験
23/09/11_読破。塩谷験/著
大学構内で、実験のアルバイトの被験者が募集される。参加した学生達のスマホには、幸せな家族を破滅させるスイッチのアプリがインストールされる。押しても押さなくても1ヵ月後には100万円を超える報酬が手に入り、押すメリットはない。誰もが『押すわけがない』と思っていたが……。
夏休み、お金がなくて暇を持て余している大学生の箱川小雪に風変わりなアルバイトが持ちかけられた。アルバイトのスポンサーは、心理コンサルタントで有名な安楽是清。彼は『純粋な悪』を研究課題にしていて、件のアルバイトは実験の協力だという。
アルバイトの被験者は小雪の友人、大我、玲奈、香川先輩、留学生の徐さんに、勤行館職員(僧侶)の茂木さん。
被験者のスマホには、自分達とは全く関わりが無いパン屋さんの家族への経済的援助を
打ち切るスイッチのアプリがインストールされる。
スイッチを押しても押さなくても1ヵ月後には
100万円が手に入るから、押すメリットはない。『押す人などいない』と誰もが思っていた。
しかし、小雪がスマホを置き忘れた数分を
狙って、誰かがスイッチを押してしまう。
誰が押したのか分からなくても、小雪達が
後ろめたさから懇意にしていたパン屋は、
援助が打ち切られてしまう。
心配した小雪が、パン屋を訪ねると、あっては
ならない事件が起こってしまっていて…。
第63回メフィスト賞。
文体は会話文と一人称が多くて読みやすいです。他の方の感想とか読むと、中々盛り込み
過ぎて、ネタとして活かしきれなくて残念、
という意見が濃厚ですが、文章が読みやすいって、それだけでも読者側に受け入れられる要素だと思うので、私的には、この方の本、もっと
読みたいとおもいます。
小雪がチートな事は置いといて、小雪の先輩にして、院生で就職難民の香川さんが、物凄く
人として壊れていて、出てくるたびに笑わせて下さいます。早く彼女に春が来ます様に^_^
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