定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】境界線

23/07/24_読破。中山七里/著
『護られなかった者たちへ』の続編とも言うべき宮城県警シリーズ第2弾。


妻の死体が海岸で発見された、と宮城県警の笘篠誠一郎に連絡が入る。笘篠の妻は東日本大震災で被災し、行方不明となっている。笘篠が現場に駆けつけると、現場には妻と全く似てない女性の死体があった。しかし、彼女が持っていた身分証は、写真の箇所以外すべて妻の物とだった。彼女は自殺と判定された。
その後、公園で発見された別の死体からも偽造の身分証が見つかる。この死体は海岸で見つかったのとは違い、顔がブロックで潰されていた。自殺ではなく、他殺だと思われた。しかし、この二人の身分証はどちらも偽造で、元となる人物は東日本大震災の被災者にして行方不明者。笘篠は被災者情報を不正に利用している者がいると、捜査を始めるが…。


『護られなかった者たちへ』は東日本大震災で困窮する人達が生活保護を受けられずにいる中、不正受給する人がいるという問題をテーマにしたお話でしたが、今回は被災者でまだご遺体が発見されていない方々の身分を利用した犯罪のお話です。
実名で生きるのが生きづらい(犯罪者の身内だったり、刑務所から出てきて頼る者がいなかったり)人達に、行方不明者の情報で身分証を与える、て、困窮している人達から見たら、凄くありがたいのかも知れないけど、行方不明者の身内から見たら、とんでもない話だし。
何か、身も世もない話でした( ;  ; )