定年まであと何年?

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【読書感想】クローゼットファイル 仕立屋探偵桐ヶ谷京介

 

23/07/20_読破。川瀬七緒/著

捨て子の着衣のリメイク痕、女子高生の制服の不自然なシワ、饒舌に語り出すヴィンテージ生地。この男には、人に見えない真相が見える。

仕立屋探偵・桐ヶ谷京介の事件簿、第二段。


布からその人の癖などを見抜き、体の調子まで当ててしまう仕立て屋の桐ヶ谷。ヴィンテージショップのカリスマ店長の小春。異色のコンビが過去の未解決事件を布から追っていくシリーズ第二弾。

捨て子が母親を探したいと言う依頼に、当時の着衣を見聞する2人。自分のTシャツを縫いなおしたおくるみで、肌に触れる箇所には刺激のない様に仕様が施されているが、作成に使用されたミシンは工業用の高級ミシンである矛盾に気づく。『ゆりかごの行方』

ある一軒屋で、とりたてて人の恨みを買っていない老女が殺された。彼女の服装は、全身緑色という奇抜な出立だった。何故彼女は全身緑色コーデに至ったのか、桐ヶ谷と小春は、捜査に乗り出す。『緑色の誘惑』等、6つの未解決事件を収録した作品。


川瀬七緒さんの桐ヶ谷京介シリーズ第二段。

川瀬さんの作品は、キャラクターが立っていて、個人的に凄く好きな作家さんなのですが、

この作品もそう。服飾ブローカーにして、美術解剖学の桐ヶ谷(異常に涙脆い)と、ヴィンテージショップ店長にして、人気ゲーム実況配信者の小春(超毒舌)、この2人だけでも凄いキャラ設定なんだけど、そこに杉並警察署のベテラン警部(親知らずを抜かない)と部下の八木(イケメンだが言動がおかしい)が加わり、真面目な話なのに、ギャグを読んでる気にさせられる一冊。個人的におすすめの一冊です。