【読書感想】女童(めのわらわ)
23/07/15_読破。赤松利市/著
父と娘、ただ二人。幸福と悪意に満ちた逃避行の行方は…。
ヒステリックな母親が齎すストレスが、娘の
大西恵子の精神を蝕んだ。ストレスからくる
苦痛から逃れる為、精神安定剤の摂取に至り、
リスカにアムカと、彼女は壊れるばかり。
父親の浩平は娘の為に決意する。
『どっかに逃げよう』
十五歳の恵子は父と神戸に住み着き、父娘の
慈愛に満ちた日々が恵子の心を癒していく。
しかし、病の完治を期して訪れたクリニックで、主治医の方針で二人は本心を綴ったレポートを提出する事になるが、互いに暴かれる本音と醜悪な思惑が、父娘の幸福な生活に影を落とす。しかも、主治医は恵子に対し、治療と
称して性的な悪戯を繰り返す。
他にも、生活費だけ請求するメンヘラ母や、浩平の愛人等、周囲の人々との関わりが、二人の生活を乱していく。父娘2人が求めた幸せの
行く末とは…。
お母さんもダメですが、お父さんはもっとダメです。会社経営してて、金持ってるから何とか
なってるだけで、金無ければ、ただのクズだと
思います💢恵子ちゃんを取り巻く環境が最悪
で、どうしようもないんだけど、恵子ちゃん
自身は、お父さんが好きで好きで仕方ないんだから、しょうがない?のかな。
救いの無いお話。
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