【読書感想】ロング・アフタヌーン
23/07/14_読破。葉真中顕/著
編集者・梨帆の元に、以前新人賞で落選した多恵から原稿が送られてきた。学生時代の友人が時を経て再会するところから物語は始まるが、登場人物の苦境に思いを馳せるうちに、梨帆の
人生もまた変化していく。
新央出版の編集者、葛城梨帆の元に突然、原稿が送られて来る。7年前に梨帆が推しに推した末に、新人賞に落選した志村多恵からの原稿だった。小説は、学生時代の友人の女性2人、が時を経て再会するところから始まっていた。
物語の主人公は明らかに、志村多恵。
女性2人の会話はすれ違い、次第に主人公の
旦那と息子への殺意が募っていく。
『いっそのこと、2人を殺した後に、
この女を殺してやろうか』
そんな物語の女達の苦境に思いを馳せるうち、梨帆自身の忘れられない過去と原稿内容がリンクし始める。果たして、多恵は本当に
夫と息子を始末してしまったのか?
作中にある多恵さんの小説が、めちゃくちゃ
読んでて、わかり味が深い。自分だったら、
旦那も息子も捨てますけど(殺す前に)
梨帆さんの気持ちも分かる!という訳で、
世の男共に嫌気がさす、女性にオススメか?
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