定年まであと何年?

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【読書感想】親子三代、犬一匹

23/06/07_読破。藤野千夜/著
柴崎家のアイドル犬にして末娘のトビ丸と、祖母・母・高校生の娘・末っ子の章太の親子
三代の日々を描いた物語。朝日新聞好評連載の書籍化。


柴崎家の末っ子にして長男の章太は、中学受験を控えた小学6年生。好きだった彼女の
エリスに二ヶ月で振られてしまい絶賛傷心中。そんな柴崎家に久しぶりに、亡くなった父の
弟であるおじさんがやってくる。
おじさんと母と父は、昔は三人でよく遊んでいたというが、高校生の娘から見ると、
おじさんは母に片思いしている。章太は、おじさんにパパになって欲しい。
祖母は、もっと次男であるおじさんに家に来て欲しいが、義嫁の手前、
そうも言い出せない。
そうこうしているうちに、小学校の卒業式が来てしまい、エリスは半年後に親の都合で
イギリスに渡るという。行って欲しくはないが、所詮小学生男子に止める甲斐性もなく、
ウジウジしているうちに中学生になる。
そして、男子校の私立中学で彼女に良く似た面差しの男子と仲良くなり、親
睦を深めていくが、ある日偶然、同級生に遭遇し、エリスに彼氏が出来たと教えられ…。



ほのぼのまったりした柴崎家の日常を描いた小説。
章太君が、小6男子から中1男子へ育っていく描写が、なんだか懐かしかった(^_^;)
所々で話に登場するマルチーズのトビ丸(メス)が、物凄く可愛くて、
読んでてニンマリしてしまう程!
高校生の姉・夕来が溺愛してしまうのもうなずけます。
犬が好きな人、かつほのぼのが好きな(サザエさん的な)人におすすめの一冊です。