定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】おはようおかえり

23/06/02_読破。近藤史恵/著
大阪で70年続く和菓子屋の姉妹の小梅とつぐみ。ある日、43年前に亡くなった
曾祖母がつぐみに乗り移ってしまう。曾祖母の『心残り』を解決しない限り、つぐみの
将来に暗雲が立ち込める。姉の小梅は解決しようと奔走するが…。


大阪で七十年続く和菓子屋『凍滝』の二人姉妹、小梅とつぐみ。
姉の小梅は店を継ぐ為、進学もせず、毎日和菓子づくりに励む働き者。
一方、妹のつぐみは自由奔放な大学生。演劇に励み、アラビア語を学び、
中東に留学したいと親を説得中で、家業の和菓子屋を『古臭い』と嫌っている。


ある日、小梅は『凍滝』で和菓子を作るつぐみを発見する。今まで作ったこともない
和菓子をつぐみが作れるはずもなく、問い正すと、なんとつぐみの『中身』は、
43年前に他界した、二人の曾祖母『榊』であった。
週末の演劇の舞台や、来年の留学を控えるつぐみの身体を取り返そうと、
小梅は榊につぐみの身体を返してもらえるよう説得するも、榊は恐らく心残りが
ある為に、つぐみの身体に降りてきてしまったのだろうと告げる。
そして、その心残りとは、とある手紙をお父ちゃん(榊の旦那、二人の曽祖父)の
浮気相手から取り戻す事だった。


小梅と榊が、手紙の行方を辿る中、少しずつ明らかになる曾祖母の謎。
『凍滝』の創業時の想い。姉妹は出会った人々に影響されながら、自分達の将来や、
家族と向きあっていく。


榊が書いた『ある手紙』は何処にあるのか、そして、何が書いてあったのか…。



浮気相手さんから最初に帰された手紙が、中盤で出てくるんです。
それまで、のんびりまったりしてたのに、浮気相手に対する旦那の殺人教唆
みたいな手紙で、読んでるこちら側も、突然の火曜サスペンス的な内容の手紙で
びっくりしました(;´Д`)
でも、榊さんが探していた手紙はそれではなくて、結局見つかること無く成仏?
してしまうんです。
そんで、榊さんが出なくなったあと、不意に小梅が手紙を発見してしまうんですよ。
旦那さんに向けた、精一杯の気持ちをしたためたお手紙が。


なんかねー、結局悪いのは浮気してたひいじいさんだしさ、子供までいるしさ。
しかし、この本は、その事自体はどうでも良く、小梅とつぐみがお互いを再認識し
あえてよかったね、的な結末なんですよね……。碓かに小梅ちゃん達からすれば
どうでもよいかもしれないけどさぁ・・・・(スッキリしない)