定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】高島太一を殺したい五人

23/05/19_読破。石持浅海/著
同じ塾の講師を務める5人は、それぞれ別の動機から、塾の次期経営者である高島太一を
殺害しようと企み、高島家の別荘地で偶然鉢合わせする。しかし、高島太一は昏倒し
意識を失った状態で発見される。
5人は太一を殺害すべく、ブレーンストーミングをするも、おかしな点に気づき…。



高島太一は、塾の経営者の息子で次期塾長。愛する教え子が連続殺人犯になってしまった
為、冒頭で教え子を殺してしまう。その殺害現場を見てしまった同塾講師の5人。
殺害された教え子は、太一の思惑通り、連続殺人の被害者として扱われ、太一は
今の所容疑を掛けられていない。


そんな中、塾の夏期合宿が高島家の別荘で行われる事となり、一人で別荘に前日入り
した太一を狙い、真桜と奏音の二人は別荘へ赴く。
しかし、何故か別荘には直哉、兵吾、すみれの3名が居た。
しかも、標的の高島太一はキッチンで身動き一つしない状態で倒れていた。
そんな状態の太一に対し、直哉は『救急車を呼びたくない』と言い、他の二人も
同意見だという。
お互いを疑いながら証言をあわせていく5人は、銘々が高島太一を殺害しに別荘を
訪れた事を知り、倒れている高島太一の状態を確認。すぐには死にそうにないならば、
とどめを刺すべきだという見解に至る。塾の存続を望む5人は、5人誰もが
疑われない、ベストな殺害の仕方を話し合うが、途中でふと気づいてしまう。


何故、高島太一は昏倒しているのか?そこに誰かの作為は無いのか?と-------------------。



面白いし、頁数が少ないのでサクリと読める一冊。
まだ死んでないのに、本人囲んでキッチンで『どうやってコイツ殺害する~?』
みたいな事を延々と、昨日まで同僚だった5人が話し合う………。
ある意味滅茶苦茶怖くてシュールなお話展開。けれど、推理戦の部分は面白い。
登場人物の5人の頭は少々いかれてると思う…(;´Д`)


しかも、全員塾講師なんだよね~。
アットホームが売りの塾の講師5人が軽く人を殺害しようと企てる話って、
すんごくないですか??(コワイコワイ………)