定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】見知らぬ町で

23/05/10_読破。香納諒一/著
改造したフォルクスワーゲンバス・タイプ2を塒に、フリーのカメラマンと探偵の二足の草鞋を履く辰巳翔一。愛車のフォルクスワーゲン・タイプ2が故障し、田舎町で立ち往生した辰巳は、修理を待つ間に骨休めしようとするが、住民達の愛憎劇に巻き込まれてしまう。
さすらいのキャンパー探偵、第三段。


三部作からなる本。
第一話『見知らぬ町で』
見知らぬ田舎町で愛車が故障してしまった主人公の辰巳は、愛車を修理工場へ持ち込むが、工場主の好意により、車ごと修理工場に泊めてもらう事に。工場主の趣味のバンド仲間と仲良くしたり、素朴な交流を深めてゆくが、そんな辰巳が接した人々の狭い人間関係の中で不審な転落死が発生してしまう。急遽、事件捜査の依頼を受けた辰巳は、過去に起こった事件とその裏にある人間関係を探っていく…。
第二話『夏の終りのハーモニー』
新潟県の海岸でワーゲンバスを停め、地元のFMラジオ番組を聞きながら夕べを過ごす辰巳は、そのラジオ番組のパーソナリティーから番組内で話しかけられ、なし崩し的にラジオ番組に出演する事になる。その夜、そのまま停車した海岸で夜を過ごす辰巳は、すぐ側に設置された地元FMスタジオの侵入者を目撃してしまう。仕方なく警察に通報し、連絡先を交換したパーソナリティーに連絡を取るが、事件の捜査を依頼されてしまう。
第三話『道中記』
依頼客により、昔のヒット曲の作詞家を探し出した辰巳。母親が、作詞家に騙され金を取られたのだという依頼者。共に作詞家に会いに行くが、作詞家には覚えのない事だった。しかし、依頼者の母親の日記を読んでいくと、作詞家の近辺にいた者の匂いがプンプンする。作詞家も伴い、辰巳は偽作詞家を探す事になるが、事件は意外な方向に進んでいく。



初めて読むシリーズなのに第三段(^_^;)図書館にこれしかなかった…。
第二話・第三話は何故か新潟関連。二話の舞台は長岡。三話で母親は村上の温泉旅館に勤めている。作家さんが新潟に旅行にでも行ったのかしら……?
面白いけど、幾ら探偵業をしていても、行く先々で人死が出るのは『金田一少年じゃあるまいし…😂』と思ってしまった。
けど、愛車でキャンプ放浪生活は、誰もが憧れますよね~。辰巳さんの自由さがとても羨ましい本です。