定年まであと何年?

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【読書感想】ぼくらと犬の小さな物語

23/04/18_読破。山口花/著
空、柊、深雪、杏の仲良し4人組は、神社の境内で大きな段ボ-ル箱を見つけた。そこには、顔はそっくりだけど、毛色の違う4匹の子犬がいた…。


夏休みに入ってすぐの日。暑い夏が始まった日。空、柊、深雪、杏の仲良し4人組は、神社の境内で大きな段ボール箱を見つけた。そこには、顔はそっくりだけど、毛色が違う4匹の子犬がいた。空はシエル。深雪はネージュ。杏はトワロ。柊はキャトル。4人はめいめい4匹の子犬を引き取った。そんな4人と4匹のお話が章立てて描かれています。


1話目は空とシエルの話。
空は先天性の色盲を患っていた。その事がわかったのは幼い頃。そんな空が選んだ犬は、片目が無いシエル。空は、色盲である事で、他とは違う自分を恥じており、中学生になった今、それまで仲良しだった3人と自然と距離を置いてしまっていたが、ある日…。


2話目は深雪とネージュの話。
深雪は元々身長が高く、『自分は女扱いされてないから』と、男子といることが多かった。中学生になり、身長が益々伸び、気にしているが、級友達は思春期真っ只中。空と仲良くしている深雪は、女子のいじめの槍玉に上がってしまう。仲良くしていた杏からも距離を置かれ、孤立してしまう深雪。そんな深雪の側に居てくれるのは、臆病なネージュ。


3話目は杏とトワロの話。
深雪が虐められているのを知りながら、距離を置いてしまった杏。そんな杏と暮らすのは、おりこうさんで母にも愛されるトワロ。杏はもともと気が弱く、周囲の人の顔色をうかがいながら生きていた。ある日、体育祭の準備中、クラスの女子から酷い言葉を投げつけられた深雪は、家へ帰ってしまう。帰ろうとする深雪に杏は呼びかけるが、その声は深雪には届かなかった。そんな自分に嫌気が差した杏は、クラスの女子に反発してしまうが……。


4話目は柊とキャトルの話。
柊が選んだのは、ビビリで人の様子ばかり伺ってしまうキャトル。柊は誰とでも仲が良くちょっぴりお調子者のクラスのムードメーカー的存在だが、実際の柊は真逆。そんな自分を恥じている柊は、キャトルに自分を投影していた。いつも皆から嫌われるのが怖くて、冗談で場を和ませようとする自分が柊は嫌いだった。だが、体育祭の準備中に深雪が出ていってしまった後、クラスのムードが悪くなってしまう…。


回り回って4人はもう一度、子供の頃のように分かりあって仲良くなるお話です。
なんか、中学生って甘酸っぱいよね~(^_^;)空は自分が思ってるよかモテ男だし、柊は空にコンプレックス持ってるし、『背が高い』事が悩みって女子、いたもんな~。アオハルだな。それより、いくら仲良しでも、せーのーでで拾った犬を全員が飼える状況って珍しいと思う…。


シエルの話を読んだ時『片目のボーニュ先生とその家族がゆく』というブログを思い出しました。片目だけど、賢明に生きてるボーニュ君のブログ、当時は愛読してました。