定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】ペットショップ無惨

23/03/31_読破。石田衣良/著
『揺りかごから墓場まで』ペットのすべてを業務とするビジネス。その裏でマコトが目にしたのは、吐き気を催す現実だった。池袋ウェストゲートパークシリーズ18段。


『常盤台ヤングケアラー』あるクラブで、マコトは虚無の目をした少女と出会う。彼女はスローな曲に合わせ、ただ揺らめいていた。そして、その瞳は虚無だった。ふとしたことから、会話を交わしたマコトは、彼女のトラブルに巻き込まれる。彼女は実は15歳の高校生で、祖母の介護をする為、日中は外に出る事も出来ずにいるヤングケアラーだった…。
『神様のポケット』マコトの知り合いの音楽ライターが働く惣菜屋の同僚のベトナム_クマールが、賽銭泥棒として逮捕されてしまった。マコトの心証では、クマールはシロ。そこに、引退する刑事がツテを頼って、マコトに真犯人の補足を求めてきた…。
『魂マッチング』あのゼロワンが恋をした?ゼロワンがマッチングアプリで知り合った女性をマコトと引き合わせた。しかし、彼女はマッチングアプリの経営者にいいように扱われていた。ゼロワンの依頼により、経営者を彼女から引き離そうとするが…。
『ペットショップ無惨』ある日、マコトに入った依頼は、ペット産業の大手の動物虐待を止めさせる為、その非道を暴く事だった。二人の動物愛護団体のリーダーと行動を共にするマコトは、そこにペット産業の闇と、保健所へ行った動物たちの末路を見るーーー。


全部、嫌なお話をマコトくんが(いや、タカシくんが?)解決してくれるお話なのですが…。なんかね、逆に今回の本は全部サクッと解決しすぎて(大体タカシくんとGボーイズ頼り)、ここまでいろいろな社会問題を取り上げなくていいから、本数減らして内容をもっと掘り下げてくれないかな…と思いました。ヤングケアラーの問題にしても、ペット業界の話にしても、そんなに簡単に解決したら、今の世の中、もっと良くなってるよ~、と。
だから、この本はどっちかっていうと、読者に問題提起?というか、こういう社会問題が起きているんだよ、て知らせて関心を誘うための物なのかと思います。