定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】いのちの人形

23/03/24_読破。横関大/著
世田谷で不審死事件が発生。鑑識が到着する前に『ドールズ』と名乗る組織が現れ、現場を押えてしまう。不審に思った警視庁捜査一課の川村は、サイバー犯罪捜査官の高倉と調査を始めるが…。


非番中だった川村は、ある日偶然、殺人事件現場に遭遇する。臨場するも、厚労省の組織『ドールズ』がその場に現れ、現場を押さえてしまい、その場を追い出される。翌日、事件が気になって調べた川村だが、事件はもみ消されてしまった。納得のいかない川村は、プログラムエラーの理由を探りに一課に来ていた、サイバー犯罪科の警察職員竜生を巻き込み、共に事件を探り始める。
調べが進むうちに、28年前に日本で7体のクローン人間が作られてしまい、その存在を世間から隠す為、編成された組織が『ドールズ』である、という事が判明。
そして、2件目、3件目と順番にクローンの殺害事件が起こる。


一方、平凡なサラリーマン・郁人は、上司の家で初めてピアノに触れる。ピアノに触れた瞬間に、何故かピアノが弾けてしまった郁人は、それ以来どんどんピアノにのめり込む。ピアノを教えてくれる長谷川から、隠居したピアニストに激似である事を知らされた郁人は、隠し子かもしれないと唆され、ピアニストに会いに行く。


えっと、この郁人さんもお察しの通り会いに行ったピアニストのクローンです。
クローンが作られてしまった事を世間から隠す為に『ドールズ』は、7人のクローンの子供達を監視し、その優れた能力を開花させない様に制限していたのですが(⇒野球選手のクローンだったら、野球から徹底的に遠ざけるとか)郁人さんは、ある人物の目論見により、ピアノに近づけられちゃったんですね。
なんだか、折角遺伝子に組み込まれた才能があるなら、開花させないと勿体ないような気がするんだけど、そうもいかないか~(^_^;)
ラストで、実は主要人物の一人が7人目のクローンだった事が明かされるのですが、そのエピソードいる?次回作を書くための伏線だったのかしら?てくらいに収集ついていなかった気がする、今回の横関作品。