定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】御坊日々

23/03/22_読破。畠中 恵/著


明治20年、東京浅草の東春寺は、相場師も兼ねる僧侶の冬伯と弟子の玄泉が切り盛りしている。僧冬伯のもとへは困り事の相談に日々檀家の人達が訪れる。一番初めに相談にやってきたのは、経営不振に悩む料理屋の女将・お咲。地震の経営する店に『幽霊』が現れるのだと言うが…。
僧侶兼相場師の型破りな僧侶と弟子が、檀家たちの悩みを解決しながら、師僧の死の真相を追う!


僧・冬伯は、亡き師の後を継ぎ、東京浅草にある東春寺を存続させるべく、細々とした生活を送っています。寺を存続させる為にはお金が必要で、その為には檀家を増やさねばならないのですが、そんなに一長一短で檀家が増える筈もないので、彼は相場でお金を儲けています。そんなある日、『八仙花』という料理屋の女将が相談にやってきます。彼女の経営する料理屋に、女の幽霊が出るというのです。冬伯と玄泉は、幽霊が出る謎を解き、顧客を呼び込むヒントを女将に与えます。こうしてまんまと『八仙花』を檀家にした東春寺ですが、悩み解決の噂を聞いてか聞かずか、東春寺には次々と悩みを抱えた人々がやってきます。実の母に愛されず、家を追い出されそうな跡取り息子や、貧民窟の親方など。挙句の果てには、徳川埋蔵金を狙って強盗も押しかけます。
内容説明はこんな感じですが、畠中さんのお話のテイストはいつも通り、のんびりうふふ(私の中の畠中作品のイメージ)的な感じなので、畠中テイストを好む方におすすめ。


私も畠中テイスト好きなのですが、しゃばけシリーズや今回の『御坊日々』にしても、男の人の話し方がちょっと中性的ですよね(^_^;)悪くはないです。(大昔に別れた元旦那が、篠田真由美の建築探偵桜井京介シリーズを読んで『男の描写が気持ち悪い』的な事を言ってたのを思い出す…)
それが畠中作品の良さであり、持ち味なので私は好きなのですが、ちょっと今回気になりました。