定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】同姓同名

23/03/17_読破。下村 敦史/著
女児惨殺事件の犯人『大山正紀』と同姓同名の男たち。大山正紀が刑期を終え世に放たれると共に、彼等は『"大山正紀"同姓同名被害者の会』を結成し、犯人である『大山正紀』を探し出そうとするが…。


この本、説明が難しいのですが、とある『大山正紀』が、ある日6歳の女児を惨殺して捕まりますが、この『大山正紀』は当初未成年だったため、身元の公表は控えられていたのですが、テレビのワイドショーで興奮した女子コメンテーターが、本名をうっかり公表してしまったことから、全国で『女児殺害犯の名前は大山正紀という少年である』という事実だけが、独り歩きしてしまいます。


さて、この事件をきっかけに、『大山正紀』という名前はある種のキラーワード?になってしまい、平凡な名前であったが故に、全国各地の『大山正紀』さんが、謂れなきからかいや誹謗中傷を受けます。そして、7年の刑期を終えて、女児殺害犯の『大山正紀』は、社会に戻ってくるのですが、ここでまた騒ぎが怒ると、今まで7年間耐えて、やっと下火になってきた『大山正紀』叩きが激しくなることを恐れ、ある『大山正紀』が、大山正紀という名前で被害を被ってきた同士をSNSで集め、協力して犯人の『大山正紀』対策を考えるのですが…。


なんていうか、大山正紀が多すぎて頭が混乱する本(笑)
時系列がよくわからなくて、過去なのか現在で起こっていることなのか、理解しづらかったですが、何とかラストまでたどり着くと、え?え?と慌てるオチです。いい話では終われない、嫌な話。


全国の『大山正紀』さん、読んでみて下さい(^o^;)