定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】お金がない!

23/02/20_読破。赤瀬川原平ほか/著
ボーナス、散財、貸し借り、ギャンブルなど。お金は人生にとって、どれだけ重要か?
夢野久作、水木しげる、太宰治、酒井順子等、総勢29人の書き手によるお金にまつわるエッセイ(小説等)集


様々な書き手による『お金』にまつわるエッセイ集。


書き手の方を忘れましたが、日本人は労働に対する対価が見合っていないので、働き過ぎである、といった話が興味深かったです。その方が云うには、『1日働いて2~3日休む』位が丁度よいのではないかと。確かに私も生粋の日本人器質(貧乏体質?)なのか、週休二日ですら有難いし、暇よりは毎日目まぐるしく働いている方が心安らぐので(^o^;)


赤塚不二夫も、バカボンで参戦。バカボンのパパが『ボーナス』を求めて大騒ぎ。ある日、バカボンの友達が、ホールケーキを持ってバカボンの元を訪れ、『お父さんのボーナスで買ったから一緒に食べよう』と、バカボンにおすそ分け(→おこぼれ)をあげているのを見て、『ワシもボーナスを貰いにゆくのだ!』と飛び出します。そこで出会ったのは、お金があっても、家族にも渡さず、日々の生活費は周りから借金して借り倒す借木さん(うろ覚え)。バカボンのパパは、借木さんの奥さんと子供のためにボーナスを守ろうとするのですが…というお話。話の内容より、バカボン一家はどうやって生計を立てているのか、滅茶苦茶気になってしまい、検索したら、パパは植木職人というネタが有りました(真実かは謎)


伊丹十三さんに至っては『お金を銀行で作っているなら何故お金をどんどん刷って貧乏人にあげないの?』という、子供質問室みたいなエッセイで、お金をどんどんすると結果的にインフレになるから、というとても為になる内容(笑)


兎に角、読んでいると『お金』に対して人が思っていることは千差万別。と、不思議に感心してしまう一冊です。装丁も凝っていて、楽しい本です。