定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】初恋料理教室

23/01/16_読破。藤野恵美/著
京都の路地にたたずむ古びた町屋長屋で、愛子先生が営む『男子限定』の料理教室で起こる、様々な人間模様を描く。


料理教室の生徒は4名。駆け出しの建築家。フランスからやって来たパティシェ。還暦を過ぎて退職した職人。何故か女子の格好をする大学生。パティシエは自分の店をの設計を建築家に依頼するが、建築家の上司はいい顔をしない。何とか上司を説き伏せ、京都の古民家をリフォームし、開業寸前で古民家の所有者から、突然の差し戻しが。パティシエは無事、店をオープンすることができるのか?
一方、女装する大学生は、よくペアを組まされる還暦の職人の夫婦関係を気にしている。『還暦過ぎて、料理を習いに行けって、それって熟年離婚を考えているんじゃない?』そんな、彼は姉と同居するが、彼と姉は幼い頃不遇の環境で育ち、姉は心に病を抱えている。姉を癒やしたくて料理教室に通う彼も、また、教室で様々な人間の感性に触れて大人になっていく。


のんびりまったりしているいいお話です。
個人的には、還暦過ぎた職人さんところのご家庭(というか奥様と)の話が一番好きです。年齢が近いからかな~(^_^;)
女装してる子は、別にボクっ娘とかじゃなく、初日に『若い男が料理教室に行くと変な目で見られるかも』と、女装していったら、なんか、その日だけ『男子限定』の料理教室で、引っ込みがつかなくて毎回女装している、という設定です(いや、素直にぶっちゃけて、女装やめればよかったのにね)
この本も、最後にお話に出てきた料理のレシピが乗っています。(が、私に京料理はハードルが高いっす)