定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】刀と算盤

23/01/07_読破。谷津 矢車/著
『馬律流』なる武術を伝える紗六家の当主・新右衛門のもとに、一瀬唯力が現れる。経営指南を生業とする唯力は、紗六家の長屋に唯力舎を構え、紗六家の立て直しを指南する。新右衛門たちは唯力舎を手伝う事になり、次第に様々なゴタゴタに巻き込まれていく。


一言で表すと、多分、なんとなく家督を継いでしまった新右衛門の自分探しと、江戸時代の経営コンサルティング・一瀬唯力さんとの友情?の本。新右衛門のもとには忠臣や、新右衛門に思いを寄せる(全然伝わらないが)近所の武家娘。将棋を得意とする元幇間など、様々なキャラクタが集まってきます。新右衛門自身は、家督として『馬津流』の道場を引き継いだは良いが、自分には向いていないとモヤモヤしています。が、此処ぞという時に、何故か強さを発揮する新右衛門を、唯力は気に入って、何かと頼ってきます。
毎回(紗六家の敷地に建てられた)長屋の住人を交えて、唯力の経営指南にまつわる厄介事を解決していくうちに、新右衛門が成長していくお話です。


もう少し尺があると良かったのかと思いたい、なんとも『何を伝えたかったのかわからない』お話でした。
多分、痛快ドタバタ時代劇調、主人公の自分探しのお話だと思うんだけど、一冊で終わらせるには惜しいお話。
是非続編を願いたいです。