定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】明日の食卓

23/01/15_読破。椰月美智子/著
同じ名前の男の子を育てる3人の母親たち。幸せだったはずの家庭が、些細なことがきっかけで崩れはじめる。無意識に子どもに向いてしまう苛立ち。3つの家庭の行き着く果ては…。


一人目は中流家庭で何不自由なく育てた一人息子の石橋優。中学受験も控えて、順風満帆、親としては申し分ないくらいに良い子に育てたと思っていたのですが、ある日同級生の母親から、同級生を優がいじめていると苦情が入り、優の隠れた性格が露呈します。それと同時に同じ敷地内の離れで別居していた姑の認知症・旦那の浮気も露呈し、母親のあすみの生活は一転します。
二人目は、カメラマンとライターの親と、2つ下の弟を持つ石橋悠宇。それまでほぼ母親のワンオペで兄弟好き勝手に生活できていた家庭に、ほぼ仕事を切られた状態の父親が戻ってきます。逆に母親のライター業が流れに乗り、忙しくなり、父親に家事を手伝わせようとするのですが、長年家をあけていて育児に参加していなかった父親には、生意気ざかりの二人の息子の世話はストレスでしかなく、直ぐ手を上げてしまいます。それを見た母親の留美子は、夫が許せない存在になります。
三人目は、ダブルワークで賢明に生きるシングルマザー加菜の息子、石橋勇。朝から晩まで賢明に働き、勇の為に懸命に頑張る加奈。コツコツとタメていたお金を実の弟に持ち逃げされ、ダブルワークの片方をリストラされ、お先真っ暗になりつつも、賢明に、ひたすら賢明に生きる加奈を見て、勇は自発的に料理を覚え、家庭を支えようとしますが、ある日母親不在時に大火傷を追ってしまいます。病院に連れて行った先で虐待を疑われ、児相がやって来ますが…。


なんていうか、どこの家庭も大変。育児って大変!
この本読んで、うちは女の子で良かった(上手く育てられてる気がしないですけども)と思いました。上記一人目の優くんみたくなったら、どうして良いかわからないですね…(^_^;)悠宇くんもキツイけど。
シングルの加奈さんの勇君だけは、ああ、いい子に育ったんだな~と、ほっこりさせられましたが、他2家族は恐怖の塊です…。