定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】鯖猫長屋ふしぎ草紙 10

23/01/11_読破。田牧大和/著
『鯖猫長屋』シリーズ第10弾。
鯖縞模様の三毛猫の『サバ』と、『サバ』の飼い主で画描きの拾楽が暮らす『鯖猫長屋』に、元拝み屋の男が入居したいとやってきた。差配の磯兵衛が追い払うも、男はしつこく食い下がる。元拝み屋の男は、今は「呪い札」を書く怪しげな商売をしているという。とりあえず様子をうかがっている内、長屋の住人のおはまから男の『札』を手に入れたいという頼み事をされるが……。


大人気『鯖猫長屋』シリーズの10巻です。
江戸の根津宮永町にある『鯖猫長屋』。由来は鯖縞模様の三毛猫『サバ』が一番偉い長である為。この『サバ』という名の、長屋を“仕切る”不思議な美猫は、炊きたての白飯しか食べない超我儘モノ。そんな長屋に、わけありの美女や怪しげな浪人者が越して来て、次々に起こる不可解な事件。サバの飼い主_猫専門の売れない画描きの拾楽が、事件を解決しようとするのだが、事件は複雑に絡み合っていく。
というのが、この『鯖猫長屋』シリーズの大体のあらすじなのです。


ネコ好き・町人物好きな方におすすめな一冊(というか、シリーズ?)
犬派な私ですら、いつも、サバとサバの妹分の『サクラ』の描写に顔がにやけます。
また、恋愛模様も少し絡んでいますが、ちょっとずつ進展していて楽しいです。(今まではおはまちゃんから拾楽さんへの片思いだったのが、この巻では拾楽さんからアプローチ!のハズが、おはまちゃんの(←片思いが長すぎた為に、全く気づかない)スルーが楽しい。いつになったら両思いで結ばれるのか!?とか、とりあえず、さらっと読めて楽しめる時代物小説です。