定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】三匹の子豚

23/01/08_読破。真梨幸子/著
役所から突如届いた、見ず知らずの叔母の扶養義務の手紙。人生の絶頂にいると思っていた売れっ子脚本家・亜樹は、困惑する…。


昔々、三人の姉妹がおりまして、母親から繰り返し三匹の子豚的な話をされます。大人になったからには、あなた方はお家をでていかなければなりません。そして、『立派なレンガのお家を建てた子には、ご褒美として私の宝物をあげましょう』との言葉。
三人の姉妹はそれぞれの受け止め方で、社会に出ていきます。
話の始まりは、三姉妹の長女の娘である脚本家の亜樹に、NPO法人から連絡があり、亜樹には叔母が居て、その叔母が生活保護を希望しているが、貴方の親族であるから扶養義務がある、と言われます。亜樹の母は三姉妹の長女で、次女・三女とは一切関わりを持たないで生きてきた為、亜樹には叔母がいることすら寝耳に水であり、溺愛する娘と自分の将来に傷がつくのを恐れた亜樹は、なんとか扶養(と言うよりは、親族としての関係性)を拒否しようとします。
お話を読み進めると、三姉妹の次女・三女にも娘がそれぞれおり、それぞれの娘もまた幸せではない方向へ人生を転じていきます。


最終的に、三匹の子豚達の『狼』とは誰だったのか?という話になるのですが、人間関係(戸籍関係?)が入り組んで、中々複雑で、かつ意外な人物でした。っていうか、ラスト付近で『この本って推理小説だったんか?』と気づいた私。
思い返せば、真梨幸子ってイヤミス作家じゃん、と妙に納得したのでした(苦笑)
…つまり、全く推理できてないですよ、私。
なので、感想としては、『犯人お前かよ!!!』です_| ̄|○