定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】指名手配作家

23/01/07_読破。藤崎翔/著
パワハラ編集者を過失で死なせてしまった売れない小説家・大菅賢。自首しても先が無い事を考え、逃亡するが、金もなく携帯も紛失。季節は初冬でお先真っ暗。自殺を決意するが、自殺しようとした先で、自分より先に自殺しようとしていた桐畑直美と出会い、助けてしまう。彼女の家に転がり込んだ賢は、死ぬ前に一度ヤりたい一心で彼女をかき口説くが、彼女は首を縦に振らない。ヤラせてくれる条件として、彼女の覆面作家として小説家として再デビューすること(と新人賞獲得)が掲げられ、賢は目標に向けて突き進む。直美の助力の甲斐もあり、賢は新人賞を取り、尚且つ小説は異例の大ヒット。
二人の人生はなし崩し的に変化していく。
夫婦になった賢と直美は、どんどん成功して裕福になっていくのですが、賢は指名手配になっており、尚且つ小説は直美が書いていることになっている、という2つの秘密仕立てになっています。二人の結婚生活が長くなり、終いには子供も設け、幸せな家庭を築きながら、時効を待つ二人に次々と試練は待ち受けています。


この話、好きです。賢と直美がなんだかんだ行って夫婦生活を順調に続けていく中で、色々な危機に直面するのですが、それすらも幸せなギャグ路線でホンワカします(殺人犯なのにな!)
藤崎さんの小説は、メンタル描写が漫画みたいで読んでいて面白いのです。
日常生活に少し刺激と癒やしが必要な方におすすめ?です。