定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】オカシナ記念病院


22/11/24_読破。久坂部羊/著

離島の医療を学ぼうと、意気込んで「岡品記念病院」にやってきた研修医の新実一良。

ところが先輩医師や看護師たちはどこかやる気がなく、薬の処方は患者の言いなり、患者が求めなければ重症でも治療を施そうともしない。

反発心を抱いた一良は在宅医療やがん検診、認知症外来など積極的な医療を取り入れようとするが、様々な問題が浮き彫りになっていく。


久坂部さんの小説を読むと、老後に(或いは今)医者にかかるのを躊躇っちゃいますね。

今回の本もそう。限られた枠で書くから、ほんの一部なんですけど、高い医療費掛けて、無理矢理生かされるのは、果たして本人にとって、幸せなのか。現代医学に置いて、何より人命尊重は宜しい事かと思ってたんですが、苦しくて痛くても生き続ける、或いは、ほぼ植物人間になっても、ただ生かされ続けるのは、病人本人にとって、本当に幸せなのかな?て考えるようになって来ました。


私なんか、旦那に、認知症の兆しが来たら、自殺します、まで宣言してますけど(・・;)本人に、生きてる実感と喜びのないまま、生きたくはない、とは、私個人の思いです。


久坂部羊さんの話は、老後の介護医療を考え出した人におすすめです。…。悩みますよ。