定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】祇園白川小堀商店いのちのレシピ

22/11/23_読破。柏井壽/著
百貨店相談役の小堀善次郎ら、非凡な舌を持つ4名が後世に伝えるべきレシピを集めている小堀商店の色々な料理を巡るお話。本書では『うどんカレー』『鯖飯茶漬け』『明石焼』『まる蕎麦』『もみじ揚げ』『南蛮利久鍋』を収録。


跡継ぎに店を任せようとした矢先に跡継ぎが交通事故で利き腕を痛め、途方に暮れるうどん店店主。病気で余命少なく、店を畳みたいが、妻が心配な夫。過去に小堀と因縁が在り、小堀を刺してしまった店主の妻。など、いろいろな理由があって、店をたたみたい、極上のレシピを持った店主達の望みを聞き、己の舌でそのレシピを買い取るか否かを決める4人のメンバー。メンバーには役所職員や京都芸妓、レストランシェフがおり、色々なドラマを醸し出す。


グルメ小説といえば、柏井壽さん。出てくる料理に対して描写が細やかで、食いしんぼ読者にはたまりません(^o^;)
ご馳走描写を読んだ上で、優しく様々な事情を抱える店主さん達の悩みを解決してくれるので、最後にはホッとするし、お腹は空くし、読んだ後にほっこり出来る小説です。