22/11/04_読破。葉真中顕/著
世界的な過激動物愛護団体DOGによって、イベント会場に閉じ込められた人々。謎の黒い獣の襲撃から人々は生き残れるか？極限の獣テロを描く超パニック小説。

『人間と動物とで種の差別をするな』という主張のテロ組織に封鎖されたスタジアム内で、遺伝子操作の末に生み出された巨大な犬が、閉じ込められた人を殺戮していく、というお話なのですが、この話、主要メンバーが、どんどん死んでいきます。
この人いい人？みたいに感情移入すると、あっさりと退場するので要注意かも。
兎に角読んでいる間中、ハラハラしっぱなしでしたが、ラスト近くで、内部に潜んでいるテロ組織のリーダーの正体が判明した時には、『え？』ってなりました（意外すぎて…）

とりあえず、怖くて辛かったです。
ペット産業の闇の描写も酷すぎて、吐き気がするし、黒い獣の殺戮の描写もエグいし。
でも、ここまで過激に行かなくても、ペット産業についてはもっと厳しく取り締まってもらって、不幸な動物がこれ以上増えないようにしてほしいと思います。