定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】そして、海の泡になる

22/11/02_読破。葉真中顕/著
バブルが崩壊して株価が暴落し、その人生が一変した『朝比奈ハル』という女性が、殺人と詐欺の容疑で控訴され、無期懲役の判決を受け収監され、獄中で昨年5月に息を引き取るまでの、彼女の人生を綴ったお話。


バブル前に株で儲けまくって、一財産を築いた朝比奈ハル。彼女は、貧しい家庭に生まれ、戦争で愛する兄を亡くし、父親から性的な暴行を受け出奔する。男に搾取される人生は嫌。自由に生きたい。自由に生きるためにはお金が必要だから…。
と、色々試行錯誤(言葉選びが違う気がする…)しながら、人生を歩んでいく。
・金持ちの男に嫁ぐ → 嫁には自由はない(失敗)
・水商売で稼いで、金持ちのパトロンを見つけ、独立開業 → パトロンが本気になって        結 婚しようと言い出す。店の経営に 口を出される(失敗)
・株で稼いで儲ける → バブル崩壊で負債を抱える。かつ、自分の信者が暴走(失敗)
・人を殺して刑務所に入り、借金取りから逃れる
  (獄中で、ウラでお金を回し、そこそこ贅沢な暮らしをする) (成功?)


なんていうか、波乱万丈なんだけども、彼女は最終的に幸せだったのか…?という所に疑問を持つお話でした。結局、周りに男を侍らせるから、男に振り回されるんじゃないか?とも思うんだけど、その人の捉える『自由』がどこにあるのか?という観点で見れば、それなりに自由で幸せなのかも?


すみません。この本、私には難解過ぎました。サラサラ読めるんだけど…(^_^;)