定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】サキの忘れ物

22/10/18_読破。津村記久子/著
津村記久子さんのなんだかホッとするようなお話の短編集。


『Sさんの来訪』より。
主人公の学生時代の友人Sさんからン十年ぶりに連絡があり、今度会おうというお話になり、主人公は慌てて学生時代につけていた日記を読み返すが、学生時代に仲良くしていたグループのイニシャルは全員Sだった。読み返すたびに、色々な事を思い出していく主人公だが、今度会うSさんはどのSさんなのか…というお話。
日記付けているのは偉いなーとおもったけれど、その内容が結構キツい。就活中の話なのですが『Sさんは就職浪人するらしい。私の出来ることなら何でも協力するよと行ってくれたが、あなたに相談したくない』とか『Sさんは私より容姿が劣るが、性格は良いから』とか、『Sさんは何とか君に二股かけられたと騒いでいるが、そもそもSさんの勘違いで付き合っても居ないと思う』とか、ま~、書くわ書くわ、悪口のオンパレード(苦笑)
しかも、みんな友人がSさんだから、思い出すまでそんな下りが続くんですけど、ハッキリ言って主人公、性格悪い?というお話です。
しかし、私もSさんなんだ(^o^;)


『真夜中をさまようゲームブック』より。
ゲームブックでした(笑)大昔に流行った、あの『何何するなら何頁へ飛べ』って奴。お陰様で、私、3ターンでお話終了。見事に警察に捕まって終わりでした。後で読み返そうかな、と思ったけど、私だとあの選択肢しかなかったので。
終電を逃したが手持ちに3万円しか無い、カードは使用したくない。近くにホテルなどはないが新しく出来たマンガ喫茶がある。どーする?って言われたら、皆さんどうします?私、満喫好きなんで、迷わず満喫なんだけど…。他の選択肢が、朝まで商店街をウロウロする、と、ファミレスで夜明かしだったし…。


短編集はあまり得意ではないのですが、結構楽しめた気がする一冊でした。