定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】43回の殺意

22/10/18_読破。石井光太/著
2015年2月20日、神奈川県川崎市の多摩川河川敷で13歳の少年の全裸遺体が発見された。事件から1週間、逮捕されたのは17歳と18歳の未成年3人だった。川崎中1男子生徒殺害事件のルポルタージュ。


痛ましい。としか言えない事件。
殺された少年は43回も工業用カッターで切りつけられて、真冬の川で水泳させられて、殴られて死んだそうです。
私実はこの本読むまでそんな事件があったこと覚えていませんでした。暴行された理由も、犯人の逆恨み。しかも、殴っている最中で、暴行の首謀者が『この暴行がバレたらまた他の不良グループにやられるな~。殺さなきゃ』って思ったらしいです。なんていうか、子供ってそんなに短絡的なんですかね?17~18なら、もっと物事に分別ついていそうなのに。しかも、カッターを首謀格に渡した少年は、何の罪の意識もないし、事件自体に関心もないらしいし。
ルポルタージュとは言え、取材から記事にしているのだと思うので、半分以上信じての感想なのですが、酷い。そんな子供の親も、全然悪いことをしたと思っていないみたいだし。
ホントに、切ないですね。殺された子供の親御さんの話も色々書かれているんだけど、何とかならなかったのかな…と悲しくて苦しくなる本でした。