定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】髪追い

22/08/20_読破。輪渡颯介/著
古道具屋皆塵堂シリーズ9弾。酔った勢いで祠の封印されていた箱を開けてしまった茂蔵は、中から出て来た髪の毛に襲われる。祠の場所には30年前、商家の寮があり、娘も店も全てを奪われ自殺した女がいる事を知る。呪いを解く為、皆塵堂の面々が動き出すという話。
皆塵堂シリーズももう9段目。相変わらず太一郎さんは猫に好かれ続け、巳之助は猫を愛し続けてます。
輪渡颯介さんのお話は、ホラー?な内容を扱っているのに出てくる登場人物がみんな惚けていて、あまり暗い内容にならないのが救いです。この話でも、騙されて死んだ人の霊が出てきて、恨んでいる人達を呪い殺す、という物騒な話なのですが、皆塵堂の人達が主人公として話を切り盛りするから、とても楽しい本になっています。
内容は暗いのにね~(苦笑)


時代物を読むと度々思うのですが、人の命が非常に軽い。簡単に騙されて簡単に苦界に落とされて死んだりしてます。けど、読むものによっては、貧しい中でお互い支え合って生きていく人達の姿も見えて、私は個人的に江戸町人物とか長屋モノとかを好んで読んでいます。