【読書感想】遠巷説百物語
23/08/15_読破。京極夏彦/著
盛岡藩筆頭家老の密命を受け、巷間の噂話を蒐集する宇夫方祥五郎。様々な怪異の裏で、法では裁けぬ悪を祓う小悪党達がいることを知る。
遠野南部家当主の密命として、世情を探る様、密命を受けた盛岡藩筆頭家老の宇夫方祥五郎は、郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し、困窮する藩の財政に、言い知れぬ不安を感じていた。ある日、親や妻子からも見限られ、1人山奥に住む世捨て人として暮らす、幼馴染の乙蔵から奇異な話を聞かされる。
菓子司山田屋から出て行った座敷童衆の話、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女の話、
正月に山奥をそぞろ歩く白装束の女達の話など。これらの話を見聞し、真偽を確かめる中、
祥五郎は、他所から流れつき、迷家に棲みついた仲蔵という男と知り合う。祥五郎の元に舞い込む街談巷説の数々、その真偽は如何なる物か。
今回は舞台が遠野という事で、乙蔵さんの
方言がとても好ましい^_^
私の親の実家が、微妙に方言近くて笑って
しまいました。お話は至って深刻で、他所から
攫われてきて、体を売らされてる女性達や、
双子の姉に殺されかけ、結婚相手を奪われた妹、父親が変死し、伝染病扱いで焼き討ちをかけられそうな武家の娘、など、可哀想な女性が
万歳です_| ̄|○それを『ヨーカイのーせいなのね?』(古い)と、解決していくお話。
面白いです。
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