定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】へぼ侍


23/07/04_読破。坂上泉/著

大阪で与力の跡取りとして生まれた志方錬一郎は、明治維新で家が没落し、商家へ奉公していた。

時は明治10年、西南戦争が勃発。

武功をたてれば仕官の道も開けると考えた錬一郎は、意気込んで戦へ参加する。

しかし、彼を待っていたのは、落ちこぼれの士族ばかりが集まる部隊だった――。


志方錬一郎は大阪府士族。父は大坂東町奉行所与力だったが、鳥羽伏見の戦いで命を落とし、志方家は没落、錬一郎は幼い頃より薬問屋に丁稚奉公に出された。かつて父が営んでいた剣術道場「士錬館」を再興しようと、商売の傍ら剣術の腕を磨くが空回り。「へぼ侍」とからかわれていた。

 そこに西南戦争が勃発し、西郷軍に苦戦する新政府は士族を「壮兵」として徴募するに至った。剣術で武功を立てれば官軍に仕官がかない、士錬館も再興できる。そう考えた17歳の錬一郎少年は、軍歴もないのに裏技で大阪鎮台に潜り込んだ。ところが錬一郎が配属された部隊は、およそ士族らしからぬ、元料理人、元銀行員などくせ者揃いの集団だった。

若さゆえ、周りに侮られながらも、懸命に戦いに挑む錬一郎。もと、薬問屋の丁稚の知恵も

彼を助け、彼の隊員と心を通わせるが、

所詮は戦争。仲間は次々と減っていき…。


一人の青年の成長記録?錬一郎少年が、

薩摩討伐の隊に志願し、ホントの殺し合いを

経験し、仲間を失ったり、戦争の為に体を

売って生活するしかなくなった少女を

見受けしたり。んで、西郷隆盛と、会見する

チャンスを得たのに、何も言えなくて後悔する。どこまでが史実の真実かわからないけど、

錬一郎さんの気持ちは伝わります。