22/08/10_読破。藍銅ツバメ／著
若隠居した大店の跡取り息子の孫一郎は、隠居場の池に住む人魚おたつに求婚される。
おたつを諦めさせる為に、ねだられるままに御伽話を語る孫一郎。
生きる理が違う人魚と、青年の愛と幸せのお話。
孫一郎がおたつに聞かせるおとぎ話は、つらら女や蛇女、猿婿、馬婿など、ハッピーエンドに程遠いお話ばかりですが、おたつはどの話を聞いても、『二人は幸せ』だと受け止めます。人間と人魚の考え方の違いかと読み進めていくと、ラストにはとんでもないおたつの
愛情表現（最終形）があり、孫一郎もその愛を受け止めます。
えーーと、読んでた側からみると、まさに『そこに愛はあるんか？』です。
あったんだろうけども…（冷汗）そーいうオチでした。
話自体は読みやすく、軽い感じです。興味を持った方はどうぞ（^^；