定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】ワンダーランド急行


23/06/13_読破。荻原浩/著

いつもの駅で、下りの電車に乗った所から始まるパラレルワールド生活。果たして主人公は元の世界に戻れるのか?


毎朝通勤で使ういつもの駅。昨日嫌な事があった。会社に行きたくないなー、とノリでついつい下りの電車に乗ってしまった野崎。

欠勤の連絡も入れた野崎は、降りた駅で普段と違う食事(妻が菜食主義なので、がっつりハムサンドとメロンパンと缶ビール)を買い込み、ついでに山登りを洒落込む。

帰宅すると、何故か世間の趣が違っていた。何処に行っても牛丼の代わりにラム丼があり、菜食主義だった妻が野菜を食さなくなっており、スカイツリーのある場所には、牛頭の像が立っている。

ここは自分の世界ではない!と、もう一度下りの電車に乗り込み、山登りをして帰宅すると、そこには違う妻がいて、子供が生まれていた。しかも、部下だった男が専務に昇格、自分は冷遇されていた。子供は可愛い、が後ろ髪引かれる思いでもう一度下り電車に乗り込み、同じ駅で降り、駅近の同じ店に寄ると、店を営む老婦人も同じ経験をしており、もう何十年も元の世界に戻れず、他の世界に行ってしまった恋人を待ち侘びていたという......。

老婦人と協力して、様々なパラレルワールドを行き来し、何とか元いた世界に戻ろうとする野崎だったが......。


あるある。会社に行きたくない日、ザラにある!けど、東京と違って、私の住む所では、一駅一駅が遠すぎて、果てしない所まで行っちゃう!(^◇^;)

パラレルワールドネタは多々あれど、戻ろうとする度に違う世界に入る話はなかなか無いと思う。2回目・3回目の世界で登場する『ペロリーノ』が気になって気になってしょうがなかったので、野崎さんが食べてくれて良かった!

(ラーメンの麺のパスタ味のやつみたい)