定年まであと何年?

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【読書感想】あさひは失敗しない

23/04/30_読破。真下みこと/著


大学2年生のあさひは、いつでも『あさひは失敗しない』っておまじないをしてくれる母親の事が大好き。だがある日、あさひは母親に言えない秘密を抱えてしまう。追い詰められたあさひがとった行動とは…。


あさひは、母親と仲良しの大学2年生。困ったことは何でも母親に相談し、ぬくぬくと成長してきた。母はいつも『あさひは失敗しない』というおまじないの言葉をくれた。そして、名実ともにあさひが失敗しないように、あれこれと世話を焼いてくれた。あさひにとって、母は大好きな存在だった。しかし、大学2年生ともなると、微妙なお年頃。ある日友達に飲みに誘われて、同級生の男の子と仲良くなる。どんどん彼に心惹かれていくあさひは、ある日一線を越えてしまう。しかし、その日以降彼とは連絡がつかなくなる。
そして、あさひは自分が妊娠してしまったことを知り、一人で中絶手術を受ける。
そんな心のもやもやを、優越感からか、友人の律子に話してしまうあさひだが、逆にその事をネタに、律子からたかられる事になってしまう。どんどん律子の要求がエスカレートしていく事に不満を覚えたあさひは、律子と旅行に行き、旅行先の祖母の別荘で律子を殺してしまう。そして、困り果てたあさひは、母親に電話する。
あさひのもとに駆け付けた母親は、律子を近隣の森に埋め、あさひに何事もなかったと言い含めようとするが…。



読んでいて、なんとも言えない思いに駆られた一冊。
大学生の娘の携帯にGPSアプリを入れ、逐一行動を監視する母親。喪女になるのが嫌で、焦って事を仕掛けた挙げ句妊娠、中絶するあさひ。女同士のマウンティング行為で友人だと思っていた律子に、中絶した事を話し、毎日のようにあさひにたかる律子。もう、ドロッドロです。そんでもって、律子を殺したあさひの元に駆け付けて、文句一つ言わずに律子を埋めて『何もかも元通り』感を出す母親。とんだホラーですよ!!(;´Д`)
最初は、母親の気持ちもわからんでも…とか、昔を思い出して娘の気持ちもわからんでも…って読んでたんですが、む、無理!!この母子、気持ち悪すぎる…。いや、多分うちが母子がそんなに仲良くしていないからかもしれません。
でも、飲み会に行く服を母親に選んで貰ったり、娘の生理周期を記憶して生理用品買い与えたりって、世間の母娘的には常識なんですか?私にはわかりませんです……_| ̄|○


あと、おばあちゃんがどうなったのか、読後も分からなくて、思わず旦那に『一週間以内に読め』と命じてしまいました。二人の読んだ記憶を照らし合わせれば、別の理解も生まれるかと…。私の中では未消化の本です。