定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】殺人鬼がもう一人

23/01/02_読破。若竹七海/著
20年程前の連続殺人事件以来、事件らしい事件もないのどかな町・辛夷ケ丘に、次々起こる大事件。プチ悪徳警察官の砂井三琴を巡る、数々の事件(短編集?)


地元の元豪農の生き残りに数々と降りかかる不幸な事件。市長選に立候補した女性を巡る不審死。結婚式をあげる妹に降りかかるアクシデントの数々。細々と清掃業を営む母子の顧客が次々と特殊詐欺の被害に…。過去に不幸に見舞われた姉の事件の真相を知りたい妹とその一族の現在。そして、ケータリングフードサービスを営む姉の隠された裏の商売。
どれをとっても、身近に落ちていそうで落ちていないお話なのですが、これが砂井三琴の手にかかると、物騒な事件の真相が判明し、見事平和に(←ここが重要)解決されていきます。平和に、という所に『プチ』悪徳警察官の所以があります。


どの話もオチが秀逸?
なんつーか、この本を読むと身近に起きる事件の真犯人って、全部身内なんじゃないかと思える(笑)
読んでて、ちょっぴり背中の寒い本です。