定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】最後の晩ごはん [17]

22/12/18_読破。椹野道流/著
芦屋の定食屋『ばんめし屋』にも節分の時期が。巻き寿司の提供で盛り上がる中、海里の後輩・李英が店を訪れる。体を壊し役者を休業中の彼は、海里が通う朗読のレッスンに参加したいと言い、海里は快諾する。


朗読のレッスンに李英と参加した海里は、目の前で李英が朗読の師と崇める倉持に褒められるのを見て、内心穏やかではなく、レッスンの帰りに李英と口喧嘩をしてしまう。それから数週間、全く仲直りをしようとしない二人を見た『ばんめし屋』店長の夏神は、昔の知人のツテから、二人を無理やり有馬温泉へ送り出す。テレビも何も無い宿で二人きりにされた海里と李英は、やっとお互いの非を認め、和解する。そんなある日、倉持から喘息の発作を発症したので、レッスンを中止にしたいと申し出があり、海里は倉持の見舞い伺いに連絡すると、倉持の夫に、見舞いの品に手作り弁当が良いと言われる。いざ見舞いに出かけると、倉持はなぜか卵焼きが食べられないと言い、更にその食卓に、海難事故でなくなった、倉持の息子が薄っすらと存在する事に気づく。息子は何を母親に伝えたいのか、母親が最後にあった息子にしてやれなかった後悔のもとの願いを叶えてやることは出来るのか?


相変わらずの飯テロ小説。
夏神さんが冒頭で作っていた、高野豆腐と沢庵と三葉と干瓢・桜でんぶの恵方巻、食べてみたい!
倉持さんと息子の、厚焼き玉子にまつわるエピソードとか、ホントにうちにはこういう思い出全くない!!あるのは残した弁当(主に野菜)を押入れや机の引き出しにしまって、コバエを沸かせた!とかしか無いよ!家(泣)
ちょっとBL入ってる感がするけど、最後の晩ごはんシリーズ、読みやすくて美味しそうなものがワシワシでてきてオススメです。