定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】シャルロットのアルバイト

22/11/21_読破。近藤史恵/著
元警察犬で7歳の雌のジャーマンシェパードのシャルロット。お利口で、のんびり屋さんな彼女と一緒にまきこまれる、いろんな事件。飼い犬とほっこりする6篇からなる短編集。


ある日、シャルロットとのお散歩中についてきた、迷子の可愛らしいトイプードル。何故か、ドッグフードは全く食べず、昼間に散歩させようとすると、怯えて噛みついてくる。お手入れも十分されているし、すぐに飼い主さんが見つかるかと思ったのだけど…。迷子のトイプーの飼い主さんの謎とは…(『シャルロットと迷子の王子』より)


お向かいに引っ越してきた家族はとっても犬が好きそう。だけど、挨拶に来なかった家族がひとりいるみたい。折角仲良くなったのに『お向かいの家の家族は犬殺しだから気をつけろ』という怪文書が舞い込む。一体何が本当のことなのか。謎を解いていくと、そこには悲しい現実が…(『シャルロットと謎のお向かいさん』より)


またもや捨て犬を預かることになったシャルロットとその飼い主一家。捨て犬の飼い主の兄弟が、犬をシャルロットの家まで引き取りに来ますが、シャルロットの飼い主(奥さんのほう)は、いち早く、兄弟の発言におかしな点を読み取ります。
その後、兄弟の母親が捨て犬に愛にやってきますが…(『家族』より)


『家族』で、兄弟がシャルロットの飼い主の家にいる所に、飼い主の旦那さんがケーキを4つ買ってきます。それを見て、兄弟の弟が、僕は二個食べるから、オバさんは我慢だねー、みたいな事言い出す所があるのです。いや、マジ、どういう躾よ(^_^;)子供可愛さに、何でも許してたら(しかも、旦那もそれが当然的な扱い)、家族が母親・妻を人間として見なくなった。そんな所に、妻が反対したにも関わらず、犬を買い与えて、子供の玩具にさせた挙げ句、奥さんがヘトヘトになって、犬を捨てたというお話なのですが…。そういう生活に疲れて、結局、奥さんが家族と別居するって話なんですけど。奥さんだって、ワンコを捨てたくはなかった。いや寧ろ、ワンコは家族で旦那と子供を捨てたかったと思う。
犬は永遠の3歳児ですからね~。見た目も可愛らしく、自分だけを必要として甘えてくれる。人間の子供と大違いだからね(^o^;)


他に出てくるワンコたちも魅力的ですが、兎に角シャルロットがとても可愛いです。世の中の犬好きさんにおすすめです。