定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】あかずの扉の鍵貸します

22/11/10_読破。谷瑞恵/著
火事で家族を失った朔実は、親代わりに育ててくれた恩人から『開かずの間が欲しい』と言われ、知人の紹介で「幻堂設計事務所」通称「まぼろし堂」にたどり着く。主の幻堂風彦が案内してくれたのは、館内に迷路のように広がる部屋の数々。この「まぼろし堂」は、「あかずの間」を貸し出すというもう一つの顔があり、さらには訳ありの下宿人達を受け入れてもいた。


朔実ちゃんは、両親を幼い頃に亡くし、親代わりに育ててくれた方の願いを叶えるべく『まぼろし堂』を訪ねます。『まぼろし堂』は、異様な風体の館で、賃貸もやってます。そこに住まうのは、お下げ髪の少女ルックの老婆、管理人も兼ねてハウスキーパーをしている夫妻。元記者。訳アリの中年女性。恩人の望みを叶え、恩人を失った朔実ちゃんはそのままその館にお世話になる事に。ついで、主の風彦さんの設計事務所を手伝う内に、住人たちの過去に触れ、開かずの間に触れ、不思議な体験を積み重ねていきます。


朔実ちゃんは女子大生。話の流れから、どんどんまぼろし堂の風彦さんが気になっていきます。各章ではいろいろな住人や、開かずの間を借りた人達の謎に迫っていくのですが、ここになんか甘酸っぱい朔実ちゃんと風彦さんの恋愛模様も加わる
(少女漫画的テイスト)割とじんわりぼんやりいい話です。