定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】江戸のおんな大工

22/10/31_読破。泉ゆたか/著
江戸城小普請方の家に生まれた峰は、父を亡くし、おんな大工として生きていくことを決意する。上方からやってきた商人の新店舗や、数々の騒動を起こす男児の長屋など、色々な依頼を通じておんな大工の峰が、普請で人々の心に寄り添う。江戸時代のお仕事小説。


峰は江戸城小普請方の家に生まれ、幼い頃は父親の普請について回るほどの大工仕事好き。方や後継ぎの門作は漢詩等に勤しみ、後継ぎとしての自覚を全く持ってくれない。困った峰は黙って家を飛び出し、幼少期の乳母の夫、大工の棟梁・与作の元に転がり込む。与作は峰の覚悟を受け止め、おんな大工としてやっていけるよう、峰に仕事をまわすも、やってくる依頼は困ったことばかり。竈に火がつかない土間の改良。いたずらばかりで気が置けない子供を閉じ込める牢。ボケてしまった女性の長屋の復元など、謎解きと依頼人の心に寄り添う普請を、女大工ならではの視点で着々とこなしていく。


久々に時代もの読みました。やっぱり、ほのぼのしていて良いですね。
ちなみに、竈に火がつかない理由は、土間に窓が一切ないことと、江戸の土質が関係してます。へぇ~っと感心すること然りです。
冷やし飴飲みたくなるお話(なんだそれ)