定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】蛍の森

22/10/04_読破。石井光太/著
四国の山奥の村で、謎の連続老人失踪事件が発生した。容疑者となった父親の真実を探るべく、私は現場へと向うが、そこには歴史上最も凄惨な『人権蹂躙』の闇が立ち込めていた。


冒頭からラストまでずーーーーっと嫌な話。フィクションではあるが、恐らく歴史上闇に葬られているだけで、きっとこういった事が行われてきたのだろうな…と、ホントに読んでいてずっと苦しい本でした。
主人公の父親は無口で厳格。主人公もあまり父親のことを知りません。この事件をきっかけに父親の生い立ちから来歴を調べていくと、父親が壮絶な人生を歩んできたことが分かり、それに付随して、父親とともに生きてきた、もっと壮絶な人生を歩んできた者達の存在が浮かび上がります。


女性蔑視、癩病患者の蔑視。蔑視から来る人権蹂躙。特に、私個人としては、女性蔑視が酷すぎて読むのが辛かったです。(幸せになれた女性、一人もいないのでは…)


石井さんの本は初めて読んだのですが、この人ノンフィクションライターじゃん…。
エグいわけですよ、小説の内容(ハマりそう…)
嫌な気分にはなりますが、色々、勉強になります。癩病患者の事に興味を持った方、是非…