定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】縁

22/10/01_読破。小野寺史宜/著
4人の主人公の縁が巡り巡って絡み合い、最後に4人四葉の結末を迎える短編集。生徒の母親に淡い思いを寄せる少年サッカーのコーチ。自分が一番正しい派遣業のOL。そのOLと昔パパ活をしていた大手印刷メーカーの課長。その課長と学生時代同級生だった、息子の就職を願う母。様々な悩みを抱える中、回り回った『縁』が四人を救うという話。


自分が正しいOLさんがね、確かに正しい事を行っているときもあるけど(リュック背負ったまま電車乗るな、とか傘を横に持って振るなとか)読んでいると、中々我儘で(彼氏が店の予約せずにご飯に誘ってくることに激怒とか、閉店後の修理屋に飛び込んで、断られたら激怒とか…)痛い。若いから仕方ないのね、とも思うのですが、偶に『あーーー。こういう事あるわー』と考えさせられるので、この本を読んで我がフリを直そうと思いました(苦笑)


サッカーコーチの話はちょっと読んでて辛かったし、息子の就職を願う母については、あまりに息子が良いコすぎて泣ける。
しかも、終盤に皆が皆、人間的に駄目な方向に進みそうになってた所が、一人が負の連鎖を断ち切ったら順々に正の方向に進んでラストを迎える…、いい結末。すみません、これを説明しだすと全てのネタバレになりそうなので、説明不足です。


読み終わった後、ホッとするお話です。良い話だと思います