【読書感想】死神刑事
23/08/27_読破。大倉崇裕/著
警視庁内で『死神』と呼ばれる、謎の部署所属の男性警部補が、刑事裁判で無罪となった案件を、相棒とともに再捜査して真犯人を暴き出していく姿を描く短編集。
一年前に起きた『星乃洋太郎殺害事件』で、逮捕された容疑者に無罪判決が下される。
そんな時、当事捜査に加わっていた大塚東警察署刑事課の大邊誠のもとに一人の男が現れた。男の名は、儀藤堅忍。警視庁内にあるという、謎の部署に存在し、『無罪確定』の報と共に事件の再捜査を始める男である。
警察組織にとっては敗北を意味する無罪確定。再捜査をするという事は、その傷を抉り出す事を意味する。従って、儀藤の相棒となる者は
組織から疎まれ、出世の道も閉ざされる。
しかして、儀籐に付いた渾名は『死神』
大邊はその相棒に選ばれ、再捜査に加わる事になるが…。
強盗殺人、偽装殺人、痴漢冤罪、誘拐。
過去に無罪となった事件を再捜査する男、儀藤堅忍は、『逃げ得は許さない』を信条に、ひたすらに真実を追求する。
死神刑事、なんて呼ばれているので、さぞかし
京極堂か芥川龍之介ばりのキャラ(養子)かと
思いきや、薄毛に小太りの冴えない容姿の
儀藤さん(・・;)時には、女性刑事の相方に『生理的に無理』扱いされながらも、章末で事件
解決直前には、心を絆されてしまう。
タイトルで想像するより、死神さんのほっこり?した人柄に惹きつけられます。
どうやら田中圭主演で過去にドラマ化されて
いるようです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。