定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】私の家

23/07/10_読破。青山七重/著

実家に戻った娘、他人に親身な母、音信不通の伯父……。同じ家に暮らした記憶と小さな秘密が繋ぐ、三代にわたる「家と私」の物語。


祖母_照の法要の日に一堂に会した親戚達。

元体育教師にして口うるさく、自身の不遇な子供時代にこだわる母、祥子。

同棲していた恋人に振られ、突然実家に帰ってきた祥子の娘、梓。

孤独を愛するが、3人の崇拝者(知り合いの爺さんs)に生活を乱される祥子の叔母の道世。

死ぬ迄自分が損しているという気持ちを抑えられなかった祥子の母、照。

そして、何年も音信不通だった祥子の兄、博和。

赤の他人のように分かり合えなくても、同じ家に暮らした記憶と共有する秘密がある。

3世代にわたる一族を描き出す、連作短編集。


この他、既に嫁いで自分の家庭を築いている梓の姉の灯理や、自分の家に(妻?祥子に?)息苦しさを感じ、近々取り壊される予定の、自宅とそっくりの建売り住宅に足繁く通う祥子の夫、滋彦、祥子の姉にして自由人の純子など、

三世代ともなると、沢山の人間が絡んでくるなー、と思わされた一冊。生憎ながら、私は実家と縁切り状態なので、よくわからないけど、

『家』という自分の居場所は常に一定では無いけど、いつか、自分の『家』が見つけられると

いいね、というお話。