定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】絶対猫から動かない

22/11/12_読破。新井素子/著
介護離職して老後が絶賛不安な夢路は、友人冬美と久々のデート中の地下鉄内で、地震にあう。数分止まった電車の中、急遽倒れた女性。そして、その日以降、毎日のように地下鉄での出来事反芻する夢を見るようになる。毎日訪れる夢は何を意味するのか?


新井素子の50代からのSFファンタジー。テイスト的には好きです。
主人公の大原夢路は、元・校正者で両親の介護で離職。から続いて義両親の介護のために復職叶わず、介護に追われる56歳の主婦です。偶々、古くからの友人の冬美さんに誘われ、出掛けた先の地下鉄電車内で地震に見舞われます。地震直後、電車はストップ。そんな中、ある女性が昏倒して、意識不明。救急搬送されます。この日を境に、夢路は毎日この地下鉄の夢を見るようになります。夢の中では、何故か昏倒した女性は人形になっており、近くにいた女子中学生は悲鳴を上げています。そして、最初に悲鳴をあげている女子中学生が、亡くなってしまい、次に悲鳴を上げた子は意識不明。さん番目に悲鳴を上げてる子は、立ち上がれないほどの脱力感を示します。実は、この電車の同じデッキに乗り合わせた人達は、毎日同じ夢を見続けていて、同じ夢にとらわれている状態だったのです。その理由を突き止めようと、夢路とその付近にいた人達は連絡を取り合い、団結します。…と、この辺が最初のあらすじ。


元ヤン看護婦とか、すごくしっかりした女子中学生とか、天然ボケのおじいさんとか。キャラ的には申し分なく、面白い。
内容も面白いのです。ですが。


文章の好き嫌いから言うと、私はこの内容を宮部みゆきとかで読みたかったです(すみません)ディスってる訳でなく、個人的に文章が受け付けない…んですよ。
一人称の文章があまりに幼くて、50代60代の人の喋りがコレだと何だかなぁ……と感じてしまうので…(あくまで個人的に、です。)
実際に自分がアラフィフに近づいていて、自分の喋り方も決して褒められた方ではないけど、やっぱ50代半ばの女性が『ういや!』とか『あたしって・・・・じゃない?』的な喋り方を。ましてや、社会人経験ありな方なのになぁ。気持ち悪いなあ…と感じてしまって…。せめて、文章の上では、ちゃんとした喋り方のものが読みたいのでしょう。私個人が。