定年まであと何年?

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【読書感想】少年と犬

22/11/09_読破。馳星周/著
家族のために犯罪に手を染めた男は犬を拾う。多聞という名前のその犬は、男の守り神となった。人生の無常と犬の神秘性を描いた全6編からなる一つの小説。


多聞というシェパード系雑種犬を巡る6人のお話。東北大震災で家を失い、犯罪に手を貸す男。ある日犬を拾う。愛着が湧き、一緒に暮らすようになる。多聞といると認知症の母親が笑顔を取り戻した。悪いこととは知りつつ、実入りが良いため引き受けていた、外国人強盗団のドライバーをしている最中、トラブルに巻き込まれ命を落とす。この多聞を気に入っていた外国人強盗団の一人が、多聞を連れて逃走。多聞は常に南の方角を気にしていることに気づいた男は、多聞を自由にしてやる。
多聞が、様々な人達に世話になりながら、最終的に辿り着いた先には…。


ええ、もう。多聞は最高の犬ですよ。しかしながら、この本、多聞を拾ってくれた人達、尽く死んじゃいますけど(^_^;)
事故死、ヤ○ザに殺される、転落死、多分苦界に沈められる、他の猟師に間違って撃ち殺される…。まあ、3章の『夫婦と犬』の旦那は、たしかに死んだほうが良かった(奥さんのためにも)人かも。
でも、みんな多聞を助けようとしてくれた人達です。犬をかわいがってくれるのは良い人だと思う☆彡