【読書感想】スカートのアンソロジー
22/10/14_読破。朝倉かすみ他/著
朝倉かすみ先生のリクエストで作られた『スカート』がお題のアンソロジー。朝倉かすみ、佐原ひかり、北大路公子、佐藤亜紀、藤野可織、高山羽根子、津原泰水、吉川トリコ、中島京子の9人の短編集。
個人的に、藤野可織さんの『スカート・デンタータ』が気に入りました。
主人公?は恐らく痴漢の人です。ある日電車の中でスカートが痴漢に牙を向くんです。文字通り、ガブッて痴漢の手を食いちぎります(笑)主人公は、それを見て仲間がやられた!と憤りますが、噛みつきスカートはどんどん周知されていき、しまいには男の子までが身を守るために、スカートを履くようになります。それに対して、主人公の痴漢は…、という話なんですが。喰い付きスカート良いですよね(笑)
其の外、教師人生において、衣服の乱れは心の乱れ、と信じて時代の流れと制服検査に情熱をかける、男性教師の話とか。
スカートひとつで、こんなに多種多様な話が出来るなんて、作家さん達って凄いと思う一冊。
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