定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】不村家奇譚

22/09/17_読破。彩藤アザミ/著
「水憑き」の血を受け継ぐ不村家では、数代に一度、生前に躰を「お納め」した子が生まれる。不村家を護る怪異・あわこさまとは?不村一族の運命を淡々と語り継いだお話。


この不村家は、異形の人だけを使用人として雇い入れているのですが、その使用人の人達からの視点でこのお話は形成されています。異様に毛深い人、乳房が8つある女性、せむしの人、体が壺みたいな形になっている美少年など、何だかいろいろな方面から苦情が来そうな設定ですが、それにも増して、生前に体をお納めした子が登場するのです。この空上をお納めして生まれてきた子は、普通の人間より優れた才能・知能を持つ子として生まれてきます。生まれた時点で両足がない愛一郎さん。ほぼ生首状態のコウ君(この子の性別については不明)。特に、このコウくんは一回見ただけで全て記憶できる天才児です。けれど、そもそも生まれた時点で、長生きは到底できないという推定から、戸籍すら登録されていません。けども、このお話を読むと、そんな彼も一生懸命生きています。


なんか、ミステリーらしいけどラストまで読むと色々な事が腑に落ちたので、ミステリっちゃミステリなのかも(^_^;)