定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】ママ

22/09/13_読破。神津 凛子/著
主人公は女手一つで娘のひかりちゃんを育てる42歳のシングルマザー。あの事が起きるまで、彼女は幸せだった。謎めいた男による拉致と監禁、恐怖と苦痛の果てに彼女は信じがたい事実を告げられる。


前半のひかりちゃんとの生活シーンが、とても良い。読んでいる側から見れば、貧しくとも二人家族で幸せそう。
でも、後半で謎の男に監禁され突きつけられた言葉。貧しい家庭に生まれ育って、欲しい物も買えず食べたいものもままならず、いつもママは忙しい。それって、本当にひかりちゃんは幸せなのかな?ひかりちゃん自身はどう思っていると思う?
…………ムヅカシイ。私自身、仕事が忙しい所に転職してから、娘をあまりかまえなくなって(それまでは滅茶苦茶かまってたつもり)小学校中学年にもなったし友だちと遊ぶよね、とか考えてたら、親子関係歪んじゃったもの…(><。)
親の自己満足と言われてしまうとショックだけど。小説の中では、その結論は出ていません。(なんとなくは書いてあるけど)


とにかく、ひかりちゃんがけなげで可愛い、そして可愛そうなお話です。