定年まであと何年?

あと何年働いたらリタイアできる?をモットーに生きるアラフィフの日々のつぶやきです

【読書感想】乗りかかった船


23/06/25_読破。瀧羽麻子/著

大学院で機械工学を学んだが入社早々営業に配属された雄平。人事異動で期待したものの、人事部に回される。等、創業百周年を迎える造船会社『北斗造船』で働く人々の苦悩と奮闘を描く、全7編。


事業戦略室室長に抜擢された玲子。責任ある仕事にはりきるが、未だ男性中心の風潮が強い業界で数々の価値観の相違に直面するが…。『波に挑む』

職業訓練校で溶接を学んで『北斗造船』に中途採用された由美は、何故か人事部に配属される。戸惑いながら働く中、妻子持ちとは分かっていたが、頼れる上司西園寺と割ない仲となる。やがて、西園寺の妻から『北斗造船』に電話があり、西園寺との事が会社に知られる様に

なる…『舵をきる』

母が身体を崩したのを言い訳に、本社から北海道の工場長として赴任し、5年目の北里の元に、同期の人事部長、倉内がやってくる。目的は、

次期社長にと北里を説得する事。しかし、手術で持ち直したものの、以前よりも老いた母を置いてはいけないと、北里は逡巡する。『船にのる』


登場人物はオール『北斗造船』の社員さん。

ただどうも、この会社の人事、本人の願ってる部に中々いけないらしく、葛藤してるキャラクタが沢山出てきます。読んでいると、最終的に人事部の人選に対する思惑がわかって、ほっとするのですが、いやはや、会社員になると、

こういう事ざらにあるよね〜と言うお話がいっぱいです。